「ペンホルダーって、やっぱりシェークより不利なのかな?」
そんな疑問を一度は抱いたことがある方も多いのではないでしょうか。確かに、今の卓球界はシェーク全盛。とはいえ、ペンにはペンならではの面白さがあります。
そして、同じペンでも中国式と反転式では、ほとんど別物といっていいほど性格が違います。
今回は、私自身が中国式から反転式へ乗り換えた経験をもとに、その違いとリアルな使用感を率直にお伝えしていきます。
中国式ペンの安定感と「重さのある一球」
長年メインで使っていたのは中国式ペンでした。
深く握り込めるグリップと、ずっしりとした重量感。打球に自然と重みが乗ってくれるので、「今のはいい球が入ったな」という手応えを感じやすいラケットです。
特に、ドライブやミート打ちの一発の威力は大きな魅力。相手のブロックを弾き飛ばすような球が出ることも珍しくありません。
いわゆる「球質」という点では、中国式の強さは今でも色褪せていないと思います。
ただ、長時間プレーしたり細かいラリーが続いたりすると、「やっぱり少し重いな」と感じる瞬間が出てくるのも事実。
社会人になって練習時間が限られるようになると、この負担はじわじわ効いてきます。
反転式ペンに持ち替えた瞬間の衝撃
そんなときに試してみたのが反転式ペンでした。
最初に手に取った感想は、本当にシンプルです。
「軽い。」
もう、これに尽きます。
振った瞬間に違いがわかるレベルで、これまで使っていた中国式とはまるで別の競技をしているような感覚すらありました。
最初は戸惑いもありましたが、この軽さがプレーに与える影響は、想像をはるかに超えるものでした。
軽さがもたらす「スピード」という武器
反転式ペンの最大の強みは、やはり取り回しの軽さです。
コンパクトなスイングでも、しっかりスピードのあるボールが打てる。
純粋な打球の重さでは中国式に分があるかもしれません。
ただ、軽さによってスイングスピードが上がるぶん、「速さ」で押し切る展開を作りやすいのは大きなメリットです。
特に前陣でのカウンターやミート打ちでは、振り遅れが減ることで安定感がぐっと増しました。
「速く振れる」ということ自体が、それだけで一つの武器になります。
ラケット選びを工夫すれば、威力面も十分カバーできます。
今の用具事情なら、軽さと攻撃力のバランスはかなり高い次元で両立できるはずです。
とっさのブロックやストップが間に合う安心感
個人的に一番恩恵を感じているのが、まさにここです。
試合中、予想外のコースに飛んできたボールへの咄嗟のブロックやストップ。
ほんの一瞬の遅れが、そのまま失点につながる場面は少なくありません。
中国式のときは「あと少し間に合わなかった……」というシーンがちらほらあったのに対し、反転式に変えてからは明らかに反応が追いつく場面が増えました。
軽いからこそ、手が自然に出る。
この「無意識のうちに動ける感覚」は、実際に使ってみないとなかなか伝わらない強みだと思います。
実際に使っている用具と重量の違い
現在使っているのは、以下の組み合わせです。
・ラケット:ガレイディア・リボルバー
・フォア:テナジー05(特厚)
・バック:グレイザー(特厚)
総重量はおよそ 144g。
一方、手元にある中国式ペンで最も軽い構成はこちらです。
・ラケット:リーンフォースSI
・ラバー:ラクザ7(特厚)/ ラクザ7ソフト(特厚)
こちらは 177g。
数字にすればおよそ30gの差ですが、体感としてはそれ以上に大きく感じます。
177gでも「今日はちょっと重いな」と思う日があることを考えると、144gの軽快さは本当に魅力的です。
反転式ペンの弱点は「選択肢の少なさ」
ここまでメリットを挙げてきましたが、もちろん弱点もあります。
それは、ラケットのラインナップが少ないこと。
シェークや中国式と比べると、選べるモデルはかなり限られているのが現状です。
自分に合った一本を探す楽しみはあるものの、「もっと選択肢があればなあ」と感じる場面は正直あります。
ただ、最近は少しずつ新しいモデルも登場してきているので、今後に期待したいところです。
軽さか、重さか。プレースタイルで変わる最適解
中国式の、重みのある一球。
反転式の、軽快なスピード。
どちらが優れているかは、一概には言えません。
むしろ、自分がどんなプレーをしたいかで選ぶべきものだと思います。
ただ一つ確かなのは、反転式ペンの「軽さ」は想像以上にプレーを変えてくれるということ。
一度この感覚を知ってしまうと、ラケット選びの基準そのものが変わってしまうかもしれません。
あなたにとっての理想は、どちらのスタイルでしょうか。
もし少しでも気になっているなら、一度手に取ってみる価値は十分にあると思います。


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