PR

バタフライ「ハルワタート」レビュー|廃盤になったロマン全振り日本式ペン

ペンホルダー

もはや現行品ではほぼ見かけないタイプのラケット

今回は、バタフライから販売されていた日本式ペンホルダーラケット「ハルワタート」をレビューします。高校生でペンホルダーを始めた時に存在を知り、その時点で既に廃盤でした。

まず最初に言っておきたいのは、このラケットはかなり特殊です。改めて、現在はすでに廃盤。しかも、ハルワタートのように「板厚がしっかりあって、特殊素材入りで、日本式ペン」というラケットは、正式に販売されている現行品ではほぼ見かけません。

リベルタシリーズや、以前限定販売されていたローグプロなどは日本式・反転式ではありますが、板厚はシェークや中国式ペンとほぼ同等の薄い板です。

そのため、分厚い合板の日本式ペンは貴重です。

今回使用したのは角丸型で、フリマアプリで購入した個体です。板厚は8.2mm。構成は5枚合板+アウターにZLカーボン。数字だけ見ても、すでに普通ではありません。厚い、硬そう、弾みそう。そして実際、めちゃくちゃ弾みます。弾むだけでなく、手に響く感覚も0に等しいです。

使用した組み合わせと重量

ラバーは、フォアにハイブリッドK3のMAX、裏面にハイブリッドMKのMAXを使用しました。総重量は172gです。

日本式ペンとしては軽量とは言えませんが、裏面も使う前提なら十分ありな重量です。ただし、この組み合わせは完全に攻撃寄りです。ラケットも弾む、ラバーも弾む。つまり、アクセルを踏んだらすぐ高速道路です(?)。

数値的な重量としてはありえないと思いますが、個人的には全然振れます。

重量級の中国式ペンは切り返しが遅れたりしますが、日本式の場合は体感重量が重くてもそこまで送れるとは感じませんでした。

打球感は硬い。とにかく硬い。そして鳴る

ハルワタートを打って最初に感じるのは、圧倒的な硬さです。

打球感は非常に硬く、インパクトの瞬間に金属音が鳴ります。木材ラケットのしなやかさや、球を持つ感覚を楽しむタイプではありません。もっと直線的で、もっと鋭く、もっと容赦ないです。

正直、これまでにあまり経験したことのない打球感でした。ボールをつかんで飛ばすというより、触れた瞬間に弾き飛ばす感覚。普通のラケットが「打つ」なら、ハルワタートは「発射する」に近いです。

台上とループはできる。ただし薄くとらえられるなら

台上技術やループドライブは、意外にもできないわけではありません。

ストップ、ツッツキ、ループドライブなどは、ボールを薄くとらえることができれば問題なく入ります。ハイブリッドK3やハイブリッドMKのグリップ力もあるので、表面でこする感覚を作れれば、回転をかけること自体は可能です。

ただし、少しでも厚く当たると話が変わります。ボールがラケットまで到達した瞬間、急に飛びます。「ちょっと厚かったかな」では済みません。気づいたらボールが台の奥へ旅立っています。

このあたりはかなりシビアです。丁寧に扱えば入る。でも雑に触ると暴れる。ロマンはものすごいですが、優しさはあまりありません。

中後陣からの威力は圧巻

一方で、台から下がったときの性能は本当に魅力的です。

後ろからでも、かなり楽にスピードボールが打てます。自分が必死に振らなくても、ラケットの反発力が勝手にボールを深く運んでくれます。中後陣で打ち合ったときの安心感はかなり高いです。

特に強いボールに対して、まったく負けないのが印象的でした。相手のドライブを受けても押されにくく、ブロックやカウンターでしっかり跳ね返せます。相手の威力に耐えるというより、そのまま上書きして返すような感覚です。

似たラケットを探すならVICTASのヒノカーボンS・SRあたり

ハルワタートはすでに廃盤なので、同じようなラケットを新品で探すのはかなり難しいです。

今、似た方向性のラケットを探すなら、VICTASのヒノカーボンS・ヒノカーボンSRあたりが候補になると思います。板の厚い日本式ペンで、さらに素材入りという条件になると、現行品では本当に選択肢が限られます。

もちろん、ハルワタートと完全に同じではありません。ハルワタートは板厚8.2mmの5枚合板+アウターZLカーボンという、かなり独特な構成です。ヒノカーボンS・SRはあくまで「今買える中で、近いロマンを感じられる候補」という位置づけです。

総評:扱いやすさよりロマンを求める人へ

ハルワタートは、万人向けのラケットではありません。

そもそもが廃盤品なので、おすすめしても入手が困難です…。

打球感は非常に硬く、弾みは強烈です。台上やループでは繊細なタッチが求められ、少しでも厚く当たると一気に飛んでいきます。楽に扱えるラケットではありません。

ただ、その代わりにロマンはものすごいです。

硬い打球感。金属音。圧倒的な反発力。相手のボールに負けない安心感。後ろからでも楽に飛ばせるスピード性能。ハマったときの気持ちよさはかなり強烈です。

今となっては、こういうラケットは正式に販売されているものがほぼありません。だからこそ、ハルワタートには廃盤ラケットならではの魅力があります。扱いにくい。でも面白い。難しい。でも打ちたい。そんなロマン全振りの日本式ペンです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました