はじめに
Butterflyのロゼナ(Rozena)といえば、テナジーの技術を受け継いだ“扱いやすい系統”の代表格です。
中級者がステップアップしていく上で、「回転をかけたいけどミスを減らしたい」という理想を叶えてくれる存在です。
価格もテナジーより控えめで、性能とのバランスが非常に優秀です。
スペック情報(Butterfly公式データ)
ロゼナの基本スペックは以下のとおりです。
テナジーシリーズ譲りの「スプリングスポンジ」を採用し、バランス重視の設計になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Butterfly(バタフライ) |
| 製品名 | Rozena(ロゼナ) |
| スピード値 | 13.0 |
| スピン値 | 10.8 |
| 硬度 | 35 |
| スポンジ厚 | トクアツ/アツ/中 |
| カラー | レッド/ブラック |
| 技術 | スプリングスポンジ搭載 |
| 原産国 | 日本 |
| 価格(税込) | 5,500円(税込) |
💬 ポイント:
テナジーのような高反発ではなく、「しっかり弾むけど制御できる」絶妙な設計。
弾み・回転・コントロールの三要素をほどよく両立しており、まさに中級者に最適なスペックです。
打球感と回転性能
🗣️ 「あれ、思ったよりスピンかかるぞ?」
表面のグリップ力がしっかりしていて、ボールが軽く滑るような不安感はありません。
ドライブ時の食い込みも程よく、スイングを素直に回転へ変換してくれます。
自分のスイング、インパクトがそのままボールに現れる印象です。
テナジー05ほどの“ねじれるような回転量”は出ませんが、安定して回転をかけやすい点はむしろ強み。
特に下回転打ちでは、少し上に振るだけでしっかり持ち上がるため、中級者のドライブ練習にも最適です。
スピード性能と弾み
💬 「弾むけど、暴れない。」
まさにこの一言に尽きます。
ロゼナは弾みすぎず、遅すぎず、ちょうどいい。
しっかり振ればスピードは十分出ますし、軽いスイングでもコントロールを失いにくい。
フォアに貼ればバランス型の攻撃プレー、
バックに貼ればブロックとカウンターの安定感が際立ちます。
特にバック面で使うと、「思い切り打っても台に収まる安心感」があり、ドライブからのラリーが格段に安定しました。
ブロック・ツッツキ・台上技術
🗣️ 「相手のドライブも怖くない。」
ブロックがとにかくやりやすい。
ラバーがボールを“軽く受け止めてから返す”ような感覚で、相手の威力を吸収してくれます。
食い込みが浅すぎず深すぎず、反発も安定しているため、強打にも押し負けません。
ツッツキやストップも素直な弾道で収まりやすく、ナックル気味に送るのも簡単。
ラバーが勝手に暴れないので、自分の手の感覚で台上を支配できるのが嬉しいポイントです。
耐久性とコスパ
💬 「性能はいいけど、ちょっと寿命が短め。」
ロゼナは性能のバランスが良い一方で、表面がやや早く摩耗しやすいのが弱点。
特にスピン性能の落ちがテナジー系より早く、毎日使うプレーヤーなら2〜3ヶ月ほどで変化を感じることもあります。
ただし価格は抑えめなので、性能とコスパのバランスを取るなら十分納得できるレベル。
頻繁にラバーを交換しても負担が少ない点は、中級者にはありがたいです。
注意点:ボールは素直になりやすい
💬「いいボールを打てているのに、なかなか決めきれない…」
ロゼナを使用していると、こういった場面が発生します。
それもそのはず、気持ちよく打てる分ボールも素直で、相手も気持ちよく返せるのです。
なので使用する際は一発で決めるというよりも、ラリー思考でいくかコース取りや回転量で相手をミスさせる戦法のほうが良いです。
まとめ:安定と攻撃を両立した“育てるラバー”
ロゼナは「安定」「回転」「扱いやすさ」を高い次元でバランスさせた万能ラバーです。
中級者がドライブの安定性を高めたいとき、またはテナジー・ディグニクスへの移行前に使う“中間ステップ”として理想的な存在です。
🗣️ 「これ一本でしばらく練習したい」
と感じさせる完成度の高さ。
派手さよりも、試合で勝つための安定感を求める人におすすめです。

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