今回はVICTASから販売されている、ヒノカーボンパワーをレビューしていきます。
今では少なくなった、ぶっ飛び系のラケットですね。
現在は木材5枚にカーボンと繊維を編み込んだ特殊素材2枚の構成が主流です。
ですがこのラケットは、木材3枚とカーボン2枚という少し変わった構成となっています。
木材3枚のため、インナーともアウターとも違う構成ですね。
では、使って感じたことを書いていきます。
とにかく弾む‼ けど回転のかけやすさもある
合わせたラバーは
- トリプルダブルエキストラ両面
- ディグニクス09c両面
- V15エキストラ+vo>102
です。
一番相性が良かったのはディグニクス09cです。
まずは見出しの通り、かなり弾みます。飛ばさないようにしない限り、かなりの飛距離で飛んでいきます。
そう、逆に言うと抑えればしっかり収まります。
ゆっくり目のループドライブも可能です。
「勝手に飛んで行ってしまって使いづらい‼」ということはありませんでした。
ディグニクス09cと合わせた場合、お互いの良いところを引き出す感じがありました。
僕は
- ディグニクス09cはボールを持ちすぎる
- ヒノカーボンパワーはラバーが硬いと球を掴むのが難しい
と感じていました。
使用してみると、
- ロングラリーはヒノカーボンパワーの弾みとディグニクス09cの回転性能が両立したボールが打てる
- ヒノカーボンパワーの弾みによって、ミート気味の打球も打ちやすい
- ディグニクス09cの引っかかりで、薄くとらえたループドライブも打ちやすい
という感じでした。
ただやはり弾みが強いので、しっかり当てられないと弾んでしまう時もありました。
表ソフトとの相性もいい
このヒノカーボンパワーは、表ソフト使用者が好んで使用していたラケットでもあります。
ロンドンオリンピックにシンガポール代表として出場した、リ・ジャウエイ選手がそうですね。(ちがったらごめんなさい)
表ソフトを使用する際は、ラケットのバランスが重要になります。
弾みすぎるとつなぐボールが難しいですし、球持ちが良すぎるとスマッシュが打ちづらくなります。
ヒノカーボンパワーは、弾みの良さのなかに程よい球持ちがあります。
なので、表ソフトを使用する際に欲しい性能を併せ持っていることになります。
ラージボールにも使えそうですね。
ヒノカーボンパワーのレビューまとめ
では、最後にレビューをまとめていきます。
- 木材3枚とカーボン2枚という最近では見ない構成
- 弾みはかなりある、しっかり打てないと棒球に
- 球持ちが少しあるので、薄くとらえたループドライブもやり易い
- ディグニクス09cと組み合わせるとロングラリーは無敵
- 表ソフトを使うなら一度使う価値あり
というところです。
思っていた以上に使いやすい部分もあったので、カーボンラケットが好きな方は挑戦してみる価値があると思います。
お勧めしないのは、木材やインナーカーボン、板厚が薄いラケットが好きな方です。
これらと比べるとどうしても飛び出しが早いので、使いにくいという感想しか出てこないと思われます。
水谷隼やシュラガー、リンユンジュスーパーZLCなどのぶっ飛びラケットを使用していた選手にはお勧めできます。
値段も最近のラケットと比べると高くないので、ぜひ試してみてください。
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