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張本智和インナーフォーススーパーALC レビュー

今回はバタフライから発売された「張本智和インナーフォーススーパーALC」をレビューします。

品切れでなかなか購入できませんでしたが、いつも利用している通販ショップで在庫があったため購入しました。

ただ重量が95gの個体を引いてしまい、「どうして…」という気分でした。

性能は文句なしでいいので、一通りの技術についてレビューしていきます。

ラバーはどうせならと両面ディグニクス05の特厚にしました。

総重量は192gです。

ラケットの情報

  • 価格::25,300円(税込)
  • 板厚:5.9mm
  • ブレードサイズ:158×152mm
  • ブレード構成:5枚合板+スーパーALC(インナー)
  • 平均重量::約 87 g
  • グリップ形状:FL(フレア)、ST(ストレート)、AN(アナトミック)

攻撃技術

まずは攻撃技術ですが、第一印象としては張本智和インナーフォースALCとあまり変わらないと感じました。

詳しくは項目ごとに書いていきます。

軽打

ワクワクしながらフォアの乱打を始めたんですが、予想通りというかなんというか「普通の張本ALCとどこが違う?」というレベルで違いがわかりませんでした。

逆に言うと張本ALCと打球感がほぼ変わらないので、単純に弾みを上げたい人には向いていると言えます。

この段階ではその弾みの良さも感じられていない状況ですが…。

ドライブ

ドライブを打っていくと、慣れてくると安定して重いドライブを打つことができました。

ラバーがディグニクス05というのもあり、安定した重くて深いドライブを連続で打つことができます。

スピードは張本ALCとあまり変わらず、使用者の打ち方次第だと思います。

強く当てる打ち方は向いておらず、回転をかけてスピードを出す人に向いていると感じました。

対下回転ドライブも一発でぶち抜くようなドライブではなく、回転重視のドライブに向いていました。

スピードを出したい人は、回転をかけつつスピードを出すようにボールを擦る必要があります。

ミート系

ミート系は少しやりにくいです。

素材がスーパーALCになったからか、やや弾く感じもありますがどうしても玉を持ってしまいます。

ただこれは僕自身がミート系が苦手というのもあるので、もともと叩ける人は問題ないかと。

バックハンドの軽く弾くようなミートカウンターはやりやすかったです。

カウンター

球持ちがいいので、相手のボールを自分のボールに上書きして打ち返しやすいです。

ラケット自体も球持ちがあるので、組み合わせによってはほぼ水平にスイングをする必要があります。

これも一発で決めるようなカウンターではなく、安定した弧線で打ち込みカウンターに適しています。

中陣ドライブ

ここはノーマルの張本ALCと大きく違いを感じました。

知り合いが張本ALCに両面ディグニクス05を貼っていて比較してみましたが、明らかに張本スーパーALCが飛ぶと感じました。

中陣からドライブをすると、ノーマルの張本ALCではネットにかかるボールもスーパーALCではしっかりとコートに入ってくれました。

どちらもほぼ同じフォーム、力加減で打っています。

やはり打球感がほぼ同じとはいえ、弾みは違うとここで実感しました。

チキータ

張本選手を意識したわけではないですが、レシーブ時にチキータに入りやすいグリップだと感じました。

チキータだけでなく、バックハンドの技術全般がやりやすいグリップ形状のようです。

サーブがよほど切れた下回転でないかぎり、丁寧に回転をかければすべて入ると錯覚するほどチキータの感覚がいいです。

守備技術・台上技術

守備技術は重量が重いためか、全体的に安定感がありました。

重すぎるのは困りますが、やはり重量があることもメリットになる点はありますね。

それではこちらも技術ごとに見ていきます。

ブロック

前述のように95gとかなりの重量のため、壁のような安心感がありました。

ディグニクス05も食い込みが良く安定するため、ブロックで試合を組み立てやすいと感じました。

ただ弱いインパクトでも上に上がるため、そのことを考慮しないとオーバーミスが多くなってしまいました。

球持ちがあるため、軽く伸ばすようなブロックも非常にやりやすかったです。

ロビング

こちらも高い弾みと吸収するような打球感で非常にやりやすかったです。

ラバーとの組み合わせも相まって勝手に回転がかかる感じがするので、ロビングに変化もつけやすかったです。

飛ばそうと思うと意外と飛んでしまうので、ラケットに任せて方向だけコントロールする意識で十分深いロビングができました。

ツッツキ

ツッツキは切れ味は感触ほど切れていないと感じてしまいました。

自分では120%ぐらい切ったつもりでやっと100%の切れ味という感じです。

ただ鋭いツッツキは非常によく、試合でもツッツキでノータッチで得点できるほど好感触でした。

切る時はより擦る感覚が必要になりますね。

ストップ

ストップは切るストップはやりやすいですが、ナックルに対してはやはり難しいです。

ストップに限らず回転を掛ける技術はコントロールしやすいんですが、ミート系やナックルに対しては使用者の技量がモロに出ると感じました。

ストップの際はラケットまで到達しない柔らかいタッチが必須になります。

おすすめ組み合わせ

ではおすすめの組み合わせを紹介します。

まずは今回のディグニクス05は言うまでもなくお勧めです。

どんなボールも安定した弧線で深いボールが送れます。

王道のインナー特殊素材ラケットの打球感なので、ラバーは様々なものが合うと思います。

注意が必要なのは粘着テンションです。

ディグニクス09cなどは球持ちが非常にいいので、持つ×持つで逆に使いにくい可能性があります。

スピード重視の打ち方で、回転は完全に用具任せの人はこの組み合わせでもいいと思います。

せっかくなので、妥協せずできるだけ性能のいいラバーの方がラケットの特色も活かせそうです。

ただディグニクスは怖いという方は、グレイザーでも十分に性能の高さを感じられると思います。

球持ちがよく弾みすぎないので表ソフトにも合いそうです。

総評

全体的にきれいにまとまっており、その中でノーマルのALCよりも確実に弾みは上がっていました。

打球感は大きく変わっていないと感じたので、文字通り張本ALCから弾みだけ上げたい人には非常にお勧めです。

爆発力のあるラケットではないので、一撃で打ち抜きたい人は素直にアウター特殊素材のラケットを選んだ方が無難でしょう。

今後中級者向けのラバーや、粘着ラバーも組み合わせてみようと思います。

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