今回はYASAKAから販売されている「ライガンスピン」をレビューします。
最近僕は性能が高すぎるラバーを使うのに疲れていました。
そこで用具の弾みや硬さを落とした用具を使おうと思い、選んだのがライガンスピンでした。
厚を使用しましたが、結論から言うとメイン用具にできるぐらい感覚が良かったです。
ライガンスピンの基本性能と回転力の秘密
まずはライガンスピンの性能面について触れていきます。
反対面にライガンの厚を貼っているので、それと比較していきます。
ライガンスピンの回転性能が高い理由とは
ライガンスピンを使って感じたのは、価格に対して球持ちが非常にいいことです。
価格が安いラバーによくある、弾みすぎず扱いやすいがボールが上がらない、ということがありません。
おそらくシートの引っ掛かりや粒形状が球持ちを良くすることに秀でており、それに柔らかめのスポンジがマッチしています。
バック面で試しに使うと、ライガンと比べて明らかにボールが上に上がりました。
こすり気味に打つと回転性能の高さを感じるので、やはりシートに秘密がありそうです。
他のラバーと比較した際のライガンスピンの特徴
同じYASAKAのライガンや、コストパフォーマンスがいいと言われるXIOMのヴェガヨーロッパと比較してみます。
これらのラバーと比べると、やや硬い分より強いインパクトに耐えられるようになっています。
ライガン、ヴェガヨーロッパではブロックやミート系が安定しますが、ドライブ系でパワーロスが出てボールが落ちてしまうことがあります。
ライガンスピンではインパクトが強すぎて落ちるということはあまりありません。
安価で回転性能が高いラバーを探しているが、ボールは落ちてほしくないという方におすすめできます。
初心者でも扱いやすいライガンスピンのポイント
回転性能は高いですが、弾みは控えめなのでドライブやブロックがしっかり台に収まります。
そのため、ブロックやツッツキ、ループドライブでチャンスを作って攻撃するというパターンが組みやすいです。
そのため初心者でも実用的な戦術の練習をできます。
回転をかける感覚もわかりやすいので、回転のかけ方が分からない初心者にもおすすめです。
このラバーで回転のかけ方を覚えてれば、その後の上達が早くなります。
ライガンスピンの価格とコスパは本当に良いのか
では、次はライガンスピンのコスパについて触れていきます。
現状ではこの性能でこの価格は安いと感じていますが、実際はどうなのでしょうか。
価格と性能のバランスはどうか
価格と性能のバランスですが、これは申し分なく良いと言えます。
「このぐらいの性能のラバーなら、これぐらいの価格で買いたい」という認識とぴったり合います。
むしろこの性能で4000円弱は安いとすら感じます。
ライガンスピンを求める層の多くは初心者寄りで、あまり高いラバーを求めることは多くないと思います。
特に中学生や高校生なら、引退までライガンスピンで戦えるレベルです。
ライガンスピンの長所と短所から見たコスパ評価
ライガンスピンの長所は前述の通り、球持ちの良さと扱いやすさです。
短所は人によってはボールが上がりすぎるかもしれない点、ボールがやや浅くなる点です。
ですがこれはラバーのターゲット層の関係上仕方ないですし、ターゲット層を考えるとコスパ的にも問題ありません。
他の同価格帯ラバーとの比較
ライガンスピンは買うお店にもよりますが、4,000円弱で購入できます。
僕が使っているお店では同価格帯にバタフライのロゼナや、同じYASAKAのラクザ7などがあります。
ライガンスピン単体でのコスパは高いと思いますが、中級者以上の方なら正直ロゼナやラクザ7のほうがいいのでは、と思ってしまいます。
ただロゼナはシートよりもスポンジの性能がいい、ラクザ7はライガンスピンと比べて硬い、と性能面での違いもあります。
そのため、ライガンスピンを使いたいという人にとってはコスパは良いです。
ライガンスピンを選ぶべき5つの理由
初中級者におすすめの理由
ライガンスピンは主に初中級者におすすめですが、その理由はちょうどいい塩梅の弾み具合です。
基本的に弾みは控えめなんですが、飛ばそうと思えば飛ばせる弾みはあります。
初心者用のラバーは基本的に全然弾まず、飛ばすのに苦労します。
ですがライガンスピンはテナジーやラザンターなどのハイスペックなラバーに近い弾み、打球感です。
そのため、ライガンスピンで打つ感覚を養えばそのままより性能の高いラバーへステップアップできます。
高い回転力でゲームが有利になる
球持ちがよく回転力もあるため、重要な場面でボールが安定します。
競った場面でループドライブにしっかり回転がかかるのはもちろん、安定感があるので早いドライブも恐れず打ちに行けます。
高い回転力と安定感があり、重要な場面で信頼できます。
ボールのコントロール性が向上
これまでに何度も挙げている、程よい弾み、球持ち、高い回転力でボールをコントロールしやすいです。
弾みすぎないため、3球目攻撃でサイドの厳しいコースをつくことができます。
ドライブの速さや深さもコントロール可能で、全体的にボールの質がコントロールしやすいです。
打球感が柔らかく安定性がある
ラバーが硬すぎないため、弱いインパクトでもしっかりしたボールを打つことができます。
回転力が優れていても、ディグニクスや粘着ラバーなど硬いラバーではボールを安定させることが難しいです。
ライガンスピンは柔らかく、かつ回転力があるため安定してボールを打つことができます。
コストパフォーマンスが非常に高い
前述しましたが、この性能に対して4000円以下というのは安く感じます。
同じ価格帯で買えるロゼナやラクザ7などと比べると、確実に回転性能、安定感はあると感じます。
コスパ最強ラバーとして有名だったヴェガシリーズと比べても安いので、コストパフォーマンスに優れていることが分かります。
ライガンスピンの使い方と最適なプレースタイル
ライガンスピンの効果を最大限に引き出す方法
ライガンスピンの性能を活かすには、やはり回転をかけていく必要があります。
ライガンスピンが基本的にどのように打っても回転のかかったボールが打てますが、最も適しているのは食い込ませる打ち方です。
シートは回転性能が高いもののやや柔らかいため、シートで回転をかけようとするとややパワー負けします。
そこでスポンジも使うことで、パワー負けすることなく重いドライブを打つことができます。
ライガンスピンに向いているプレースタイル
ライガンスピンはどうしても一撃離脱で撃ち抜くスタイルには向きません。
安定感重視でドライブも弧線になるため、速いドライブ、重いドライブが打ててもどうしても威力が不足します。
なので速いドライブ、重いドライブを安定して打ち続ける、ラリー型のプレースタイルに最も適しています。
一撃強打型ではそもそもラバーが耐えられない可能性があるので、より硬いラバーをおすすめします。
初中級者向けの使い方と注意点
ライガンスピンは初中級者向けですが、注意点もあります。
まずボールが勝手に上がるため、ドライブがかかっているように感じても実際は回転が少ないことがあります。
回転性能は高いですが勝手に回転をかけてくれる類のラバーではないので、しっかり自分で回転をかける感覚を養う必要があります。
また、回転性能が高いがゆえに回転影響を受けやすいです。
当てるだけではサーブの回転などに負けるため、自分のボールにすることも必要になります。
まとめ
今回はライガンスピンを紹介しました。
価格の割にボールが上がり、ほどほどに弾んでくれるのでインパクトが強い中上級者以外にはすべての人におすすめできます。
僕のように高性能ラバーに疲れた人にもおすすめなので、気になる方はぜひ一度使用してみてください。
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