今回はバタフライから発売されている「インパーシャルXS」をレビューしていきます。
発売から数年経っており、レビューと言いながら何度か使用したことがあります。
久しぶりに使用したところ、新たに気づいた魅力があるので紹介していこうと思います。
インパーシャルXSの情報
スマッシュのみならず、表ラバーでも威力あるドライブを駆使したい選手にお勧めです。「ハイテンション技術」による高い弾性に加え、スピンをかけやすいツブ形状のシートが、威力あるドライブや鋭いツッツキなど回転を生かしたプレーの可能性を広げます。軟らかめのスポンジを組み合わせ、高いコントロール性能も引き出しています。
引用元:https://www.butterfly.co.jp/products/detail/00420.html
インパーシャルXSを使用して感じたこと
まずは久しぶりにインパーシャルXSを使用して、率直に感じたことを書いていきます。
ラバーの謳い文句から予想できる部分ももちろんありますが、期待以上の部分もありました。
裏ソフトらしいといいながら、表ソフトらしさも感じる仕上がりになっています。
今回はリベルタシナジーのフォア面で特厚を使用しました。
バック側は粒高のフェイントソフトの薄です。
回転がかけやすく武器にできる
まず第一に、謳い文句でもある回転性能が武器です。
厚く当てれば、裏ソフトと同じような打ち方でドライブを打つことが可能です。
その回転性能はもちろんドライブのみでなく、サーブや台上技術でも発揮されます。
特にサーブは純粋な切れ味だけでもエースを狙えるほど切れます。
表ソフト特有の低く滑るようなサーブになるため、見た目で切れ味が分かりづらいのか練習相手が何度もレシーブミスをしていました。
相手の回転に負けない
表ソフトといえば気持ちいいのが、相手のドライブをカウンターすることだと思います。
インパーシャルXSなら相手の回転に負けないので、強いドライブに対しても負けずにカウンターができます。
縦目のインパーシャルXBでは相手のドライブに対して落ちてしまうことが多々ありました。
ナックルが出るのは縦目ですが、相手の回転に負けずにカウンターを狙うなら横目のXS一択だと思います。
意外とナックルが出る
これまで回転性能の高さについて書いてきましたが、意外にもこのラバーはしっかりとナックルも出せます。
相手のドライブに対して少し上から被せるようにブロックすると、ふんわりとしたナックルブロックが出せます。
練習相手がネットミスを連発していたので、それなりに嫌なナックルだったようです。
以前使用した際はナックルの出し方がわからなかったので、上級者が使えば表ソフトトップクラスの回転性能と嫌なナックルを両立できそうです。
おすすめの選手
ここまではインパーシャルXSの感想を書いていきました。
それを踏まえて、インパーシャルXSがおすすめの選手を考えていきます。
回転性能が高いので、攻めが多い選手に最も向いていそうです。
ペン表の選手
高い回転性能とほどほどのナックルから、ペン表にはかなり適しています。
特に裏面を貼らない片面で全てをこなすタイプにはうってつけです。
ショートであればおのずと上から抑える場面も増えるので、相手を苦しめるナックルが出せそうです。
回転性能の高さから、スマッシュがやや上に上がることがあるのでそこだけ注意が必要ですね。
シェークフォア表の選手
ペン表とほぼ同じ理由で、シェークフォア表にもおすすめです。
こちらはナックルというより、ガンガン両ハンドで攻めるタイプにも適しています。
スマッシュだけでなくドライブでも点が取れるラバーなので、低いツッツキに対しても攻めていけます。
サーブもかなり切れるので、反転することなく切れたフォアサーブを出すことができます。
裏裏からフォア表に変更というパターンでもおすすめですし、元々表ソフトを使用していてより回転力がほしいという方にもおすすめです。
シェークバック表の選手(表ソフトに慣れた人のみ)
最後はシェークバック表です。
結局主な戦型全てをあげてしまっていますが、バック表に関しては表ソフトの扱いに慣れた人限定です。
理由は、表ソフト初心者がバックに使うとただ回転の少ない裏ソフトのようになるからです。
自分も表ソフトに慣れていない頃にバックに使って、使いやすいけど表ソフトである必要がないと感じてしまいました。
やはり表ソフトなので、回転性能の高さだけでなくナックルの使い方も重要です。
そのため、回転特化の表ソフトでもナックルを出せるのならバック表におすすめです。
表ソフトで性能が似たラバー
最後にインパーシャルXSと性能が似ているラバーを紹介します。
一部使用したことがないラバーもあるので、推測も含まれる点はご了承ください。
先に言うと、紹介したラバー含め一番使いやすいのはインパーシャルXSだと感じました。
Vo<102
1つ目はvictasのVo<102です。
表ソフトを使用する選手の多くが使う、横目のテンション表です。
これは使用したことがありますが、とにかく弾みがいいです。
回転性能も高いのでサーブもかかりますが、ドライブはしっかりかけないとうまくいかないと感じました。
ドライブに関してはおそらく打ち方の問題です。
ただ弾みの良さと回転性能によって、ナックルを出すのが難しいです。
謳い文句にある通り、攻め続ける選手にはこちらの方が適しているかもしれません。
スピネイト
次はYASAKAのスピネイトです。
こちらはペン表で使用したことがあります。
これは王道の横目テンション表という感じです。
インパーシャルXSと比べると、弾みが強く回転がややかけにくい感じです。
使いやすいので、バランスのいい表ソフトでより表らしさを求める人におすすめです。
モリストSPAX
次はモリストSPAXです。
これは少し打たせてもらっただけですが、粒の感じがインパーシャルXSに似ていると感じました。
打感としてはVo<102よりですが、より使いやすい印象です。
インパーシャルXSと違うのは打球感のみかもしれません。
スピンピップスD2
すみません、これは打ったことがないので予想になります。
スペクトルS2がインパーシャルXBに似ていたため、スピンピップスD2はインパーシャルXSに似ていると予想しています。
まとめ
今回はインパーシャルXSをレビューでした。
裏ソフトかと思うような回転性能に、ナックルも出せるかなりバランスのいい表ソフトでした。
表ソフトの入門にも、上級者にもおすすめできる性能です。
気になる方はぜひお試しください。
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